2024パリオリンピックで空手が落選。なぜ?不採用の理由を探る。

エッフェル塔と空手 スポーツ

2024年7月26日から開催されるパリオリンピックの実施種目が正式に発表され、空手が実施種目から落選したことが話題となっています。空手強豪国のフランスでなぜ不採用となったのでしょうか?その理由を探っていきます。

パリオリンピックで落選した種目

パリオリンピックで実施される種目は、全部で32競技329種目。今回のパリオリンピックでは、2021年開催の東京オリンピックで、開催都市枠の追加競技として行われた空手野球ソフトボールが落選となりました。中でも空手は、東京オリンピックで新競技として採用され、「形」と「組手」を性別と体重別に分けた計8種目が実施されました。

国際オリンピック委員会(IOC)でパリオリンピックの実施種目が正式に決定したのは、2020年12月7日のことで、当時から空手が不採用となったことは話題になっていました。この他にもチェス、ビリヤード、パルクールなども今回は落選となりました。

前回の東京オリンピックで盛り上がっただけに今回の落選は少し残念ですよね。ソフトボールが落選した理由についても調べましたので、よければそちらもご覧下さい!

>>2024パリオリンピックでソフトボールがなくなった理由。ロサンゼルスで復活!

フランスでの空手人口・人気

空手は世界的に見ても有名な武術の一つです。世界空手連盟(WKF)に加盟する国と地域は194、競技人口は約6000万人と言われています。その中でもフランスは、ロシアやブルガリア、ブラジル等と並び空手の強豪国として有名です。フランス空手連盟は、政府のスポーツ省と連携を密にしており、約25万人の登録選手と、5000を超えるクラブを抱えていると言われています。

2021年東京オリンピックでは、フランス代表のステバン・ダ・コスタ選手が、男子組手67kg級で金メダルを獲得しました。

空手落選の理由

空手が実施種目から落選した理由として考えられているのは、「若い観客の関心を引き付ける力がないと判断されたから」というものです。

今回のパリオリンピックでは、新種目としてブレイキンが採用されるほか、サーフィン、スポーツクライミングなどが採用されており、近年オリンピックへの関心が薄い若者へのアピールが最優先されたように感じました。DJの音楽にあわせ即興で踊るブレイキンは「個性」や「多様性」などの価値観が重視されるスポーツ。LGBTQ+など多様性を重視する時代の流れを汲んだとも考えられます。

また、空手の落選理由として、「採点基準が複雑」とされた事が想定されます。空手には、仮想の敵との攻防を演武で表現する「形」と、対面対戦形式の「組手」の2種類がありますが、特に形は、サッカーや競泳、体操競技などと比べて、客観的なわかりやすさに欠けていると判断されてしまったのではないでしょうか。

まとめ

2021年開催の東京オリンピックでは、空手男子形で喜友名諒選手が金メダルを獲得しました。喜友名選手の迫力ある演舞に心打たれた人は多かったのではないでしょうか?パリオリンピックで空手が不採用となったのは、いち日本人として少し残念ではありますが、今後のオリンピックで復活することを願いつつ、競技や種目にこだわらず出場する日本人選手を応援していきたいと思います。

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