2024年台風1号「イーウィニャ」の由来はチューク語?名前の決まり方も紹介

悪天候の湖と文字タイトル 自然

台風の名前って面白い響きの名前が多いですよね。現在(2024年5月29日)南大東島付近に発生している台風1号の名前は「イーウィニャ」。この記事では、イーウィニャの名前の由来や意味、また台風の名前の決まり方についてまとめました。

台風1号「イーウィニャ」の由来

2024年台風1号「イーウィニャ(Ewiniar)」の名前の由来は、チューク語の「嵐の神」という伝統的な言葉が由来となっています。チューク語は、オーストラリアの北東、ミクロネシアの中にあるチューク諸島の言葉です。台風の名前としてはぴったり過ぎるネーミングですね。

ミクロネシアは海洋性熱帯気候のため、年間平均気温が27度と年間を通して暖かく、降水量も比較的多い地域となっています。世界最大級と言われるほどの大きな環礁があり、ダイビングの名所としても知られています。

チューク諸島の風景
引用:UnsplashMarek Okonが撮影した写真

台風の名前はどうやって決まるのか

台風の名前は、台風委員会という国際委員会によって決められています。「台風」という危険な災害のイメージに「委員会」という聞き馴染みのある単語がくっついて、不思議と親近感や頼もしさを感じます。

設立当初から加盟その後加盟
タイマレーシア(1976年)
フィリピンシンガポール(1997年)
香港カンボジア(1972年)
ラオスベトナム(1979年)
韓国アメリカ合衆国(1998年)
日本北朝鮮(1993年)
中国マカオ(1993年)
台風委員会 加盟国一覧 2024年5月現在

これまで台風には米国の人名が取り入れられてきましたが、アジア各国、地域の文化の尊重や相互理解の推進、アジアに住む人々の防災意識の向上などを図り、2000年からアジア名がつけられるようになりました。

このアジア名は合計で140個あり、カンボジアで象を意味する「ダムレイ」を筆頭にし、決められた順番で台風の名前として採用されていきます。140番目に到達すると1番目のダムレイに戻ります。日本からは「ヤギ(Yagi)」「コト(Koto)」など、星座に関する名前が取り上げられています。(注1)

今後の進路予想

現在(2024年5月29日 21時)台風1号イーウィニャは、南大東島の東北東170kmに、北東の方向に時速25kmで進んでいます。この強い勢力を持った台風は、31日には伊豆諸島付近を通過する見込みです。

まとめ

今回は、台風1号「イーウィニャ」の名前の由来や、台風の名前の決まり方について紹介してきました。僕自身、今後「台風◯号ヤギ」とニュースで報道されるのが少し楽しみになりました。台風の多い日本、引き続き台風警報や交通情報に注意して過ごしていきましょう。

参考:注1)国土交通省気象庁「台風の番号とアジア名の付け方」

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